◆ 国別 総合順位 & チームメンバー ◆
4/16~19 東京・国立代々木競技場第一体育館
ISU (国際フィギュアスケート連盟) の世界ランキング上位6カ国で争われる国別対抗戦。注目は、男子世界王者エバン・ライサチェックが率いるアメリカチーム。世界選手権アイスダンス銀メダルのタニス・ベルビン/ベンジャミン・アゴスト組や、今季グランプリファイナルで優勝したジェレミー・アボットなど強豪選手を擁し、もっとも力と勢いのあるチーム。
エバン・ライサチェック USA
日本は、浅田真央や安藤美姫をはじめ、織田信成、小塚崇彦、アイスダンスのキャシー・リード/クリス・リード組、シニア初参戦のペア、高橋 成美/マービン・トラン組で団体金メダルを狙った。
世界選手権4位に終わった浅田は、ショートプログラムで構成を変更。トリプルフリップ・トリプルループ のコンビネーションを、トリプルアクセル・ダブルトゥループに、苦手のルッツジャンプをフリップに変更し、歴代2位の75.84点のハイスコアをマークした。
浅田真央 フリー演技
フリーではトリプルアクセルからのコンビネーションなどで回転不足を取られたが、その他は今期最高の出来。総合得点でもキム・ヨナ (韓国) に次ぐ合計201.87点で200点越えを果たした。今季苦しみながらも最後はベストの滑りで、浅田はリンクで飛び跳ねた。
アメリカのベルビン/アゴスト組が合計162.98点をマーク、カナダのテッサ・バーチュー/スコット・モイヤー組(156.71)、フランスのナタリー・ペシャラ/ファビアン・ブルザ組(150.63)が続いた。
日本のキャシー・リード/クリス・リード組は、120.23点で5位だった。
ライサチェックが世界選手権の再現ともいえる完成度で合計238.56点をマーク。織田信成 は229.25、四大陸優勝者、カナダのパトリック・チャンはショートプログラムでのミスが響き、217.98、小塚 崇彦は、調子を戻し切れずに 190.93点だった。
世界選手権2位の中国のタオ・ザン/ハオ・ザン組が合計193.82でトップ。今季世界選手権で初のメダルを獲得したロシアの川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ組は、ショート、フリー共 ミスが出て中国ペアとの点数を縮めることができず合計185.15。
高橋 成美/マービン・トラン組は、合計125.91点でほろ苦いシニアデビューを飾った。
国別総合順位は、男子シングルとアイスダンスでトップのアメリカが第一回大会優勝国となった。2位はカナダ、日本は3位で終えた。
<Text/Photo Miwa MORI>
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