10/22~24 愛知県・日本ガイシアリーナ
グランプリ(GP)シリーズ初戦となったNHK杯、世界チャンピオンの高橋大輔(関大大学院)、浅田真央(中京大)、世界ジュニアチャンピオンの羽生結弦(宮城・東北高)、村上佳菜子(中京大中京高)が揃って出場して注目を集めた。
難易度の高いジャンプに取り組みやすくなったルール改正、男子では4回転ジャンプ、女子では3回転‐3回転のコンビネーションジャンプに挑む選手が増えている。
村上 佳菜子 のショートプログラム演技
高橋 大輔 のショートプログラム演技
日本男子は参加3選手ともに4回転を決め、高橋が貫録の滑りでNHK杯3回目の優勝を果たした。2位に全米チャンピオンのジェレミー・アボット、3位にはフランスの若手フローラン・アモディオ。羽生はあと一歩の4位。
女子の村上はSP、フリー共に3回転‐3回転のコンビネーションを決めて、GPシリーズ初出場で3位と表彰台に上がった。欧州チャンピオンのカロリーナ・コストナー(イタリア)が優勝し、2位に全米チャンピオンのレイチェル・フラットが入った。
一方で、世界女王浅田の調整遅れは深刻。ジャンプなどを技術面から見直し、不安定な状態が繰り返されている。本人のGPシリーズワースト順位の8位に沈んだ。
シリーズ初戦は不調に終わった 浅田 真央
高橋成美&マーヴィン・トラン組のショートプログラム ペアでは、ジャンプに苦戦したものの他の要素をまとめた高橋成美&マーヴィン・トラン組が155.66点で3位、うれしい表彰台に上がった。五輪銀メダリスト、中国のチン・パン&ジェン・トン組が優勝を果たし、2位には多彩なリフトを繰り出すバザロワ・ラリオノフ組(ロシア)が入った。
アイスダンスは、五輪銀メダリストのメリル・デービス&チャーリー・ホワイト組が165.21点で優勝。2位にウィーバー&ポジェ組(カナダ)、3位は接戦の末、アメリカのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ組が入った。世界ジュニアチャンピオンのエレーナ・イリニフ&ニキータ・カツァラポフ組(ロシア)は4位。日本のキャシー・リード&クリス・リード組は7位。
<Text/Photo MIWA MORI>