2011.11.25-27
メガスポーツパレス/モスクワ・ロシア
GPシリーズ最終戦ロステレコム杯がモスクワで開催され、男子シングルの羽生結弦(宮城・東北高)がショートプログラム(SP)2位からの逆転で優勝、GPシリーズ初制覇を飾った。
シニア2年目でGPシリーズを制覇した羽生結弦
第3戦のチャイナカップではSPで2位になったもののフリーで崩れ、総合4位に沈んだ羽生。同じパターンを踏まないように冷静に臨んだロステレコム杯のフリーでは、転倒はあったものの残りの要素を手堅くまとめ、わずか0.03点の差で逆転を果たした。
SP1位のジェレミー・アボット(アメリカ)はフリーで崩れ、総合3位。フリーで2度の4回転を成功させたハビエル・フェルナンデス(スペイン)が総合2位に入った。
女子シングルでは、浅田真央(中京大)がSPをダブルアクセルで手堅くまとめて首位に立つと、フリーでも1位を獲得し、3季ぶりのGPシリーズ優勝を飾った。
初戦のNHK杯(11/11~13札幌)では2位。昨季より佐藤コーチと取り組んできた修正がようやく実を結び始め、今シーズンは幸先の良いスタートを切っている。ロステレコム杯フリーではジャンプに乱れが出たものの、他の要素では全てレベル4を獲得。ジャンプと共に磨いてきたスケーティング技術にも成果が表れている。
2位には地元ロシアのアリョーナ・レオノワ。3位にはシニア初参戦で注目されたアデリーナ・ソトニコワが入った。
浅田真央のショートプログラム
今大会の結果を受けて、羽生、浅田共にGPファイナル(12/8~11カナダ・ケベック)への出場を決めた。
<Text/Photo Miwa MORI>