11月23日~25日
宮城県・セキスイハイムスーパーアリーナ
グランプリ(GP)シリーズ最終戦NHK杯フィギュアが、宮城県総合運動公園(グランディ21)アリーナにて開催された。
仙台出身の羽生結弦(17歳 東北高校)が地元の大声援を受けて、ショートプログラム(SP)では自身の持つ世界歴代最高得点を更新(95.32点)。フリーではミスを出したが、合計261.03点でNHK杯男子シングル初優勝を飾った。
GPシリーズ中国大会で2位、雪辱を狙った高橋大輔(関大大学院)は、SP、フリーとも細かいミスが続き2位(251.51点)、3位にはアメリカのロス・マイナー(235.37点)が入った。
NHK杯初優勝の羽生結弦
浅田真央のSP演技
女子シングルでは、GPシリーズ初戦中国大会を優勝で飾り、復調の兆しを見せている浅田真央(中京大学)が、自身も納得のSPを披露、今季ベストの67.95点で首位にたった。
フリーでは一転してジャンプのミスが相次ぎ大乱調となったが、演技構成点でトップに立ち、185.27点で逃げ切る形で3度めのNHK杯優勝を飾った。
SP5位と出遅れた鈴木明子(邦和スポーツランド)はフリーで猛追したものの、0.05点差浅田に及ばず185.22点で2位。3位にはアメリカの長洲未来(合計176.68点)。
ペアではベラ・バザロワ&ユーリ・ラリオノフ組(ロシア)が合計192.02点で初優勝を飾り、GPファイナルへの出場権を獲得。
今年のファイナル進出ペア6組のうち3組がロシアペア。ロシアはかつてのペア王国としての面目躍如の成績を収めている。
2位にはカナダのカーステン・ムーア-タワーズ&ディラン・モスコビッチ組(180.63点)、3位にはアメリカのマリッサ・カステリ&サイモン・シュナピア組(174.51点)。
アイスダンスではメリル・デービス&チャーリー・ホワイト組(アメリカ)が合計178.48点でNHK杯3度目の優勝。
2位にはロシアのエレーナ・イリニフ&ニキータ・カツァラポフ組(156.62点)、3位にはマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ組(154.56点)。
ペア優勝のベラ・バザロワ&ユーリ・ラリオノフ組(ロシア)
GPシリーズ最終戦NHK杯を終え、日本からは男子シングルで小塚崇彦、町田樹、羽生結弦、高橋大輔の4名、女子シングルでは浅田真央、鈴木明子の2名が12月のGPファイナル(ロシア・ソチ)への出場権を得た。
最終日エキシビションにおいて、これまでの支援に対する、地元スケーターたちによる「ありがとうスケーティング」が披露され、氷上には「Tohoku」の文字と共に各国語で「ありがとう」の文字が映し出された。
<Text/Photo MIWA MORI>
左から高橋大輔、羽生結弦、浅田真央、鈴木明子