2012.2.29-3.4
ベラルーシ・ミンスク
ミンスクを本拠地とするアイスホッケークラブ「ディナモ・ミンスク」のホームリンクでもあるミンスク・アリーナで、フィギュアスケートの世界ジュニア選手権大会が開催された。
今年の世界ジュニア選手権で注目が集まっていたのは、女子シングルで優勝したユリア・リプニツカヤ(ロシア・13歳)。
今シーズンはロシア国内選手権を除けば出場した全ての国際大会で優勝を飾り、ソチに向けての新しい顔として注目され始めている。
特徴は新体操選手にも劣らない柔軟性と、プレッシャーをものともしない精神力。またジュニアながらも演技力にも優れ、見ているものを引き込む力を持っている。
今シーズンのプログラムは「黒い瞳」と「ロミオとジュリエット」。13歳で大人のナンバーをさらりとこなしてしまうあたり、シニアの選手達もうかうかしていられない。
フリー演技終了後、勝利を確信して天を仰ぐユリア・リプニツカヤ。
2011/12シーズン、ジュニアGPシリーズ2勝、ジュニアGPF優勝、ロシア国内選手権2位。
「ソチに出場することが夢」‐2年後には15歳となり五輪出場が可能になるリプニツカヤを中心に、一カ国出場可能人数の最大3枠をめぐってロシア国内で一層激しい争いが繰り広げられそうだ。
ロシアナショナルチャンピオンで昨年の世界ジュニアチャンピオンのアデリーナ・ソトニコワ(15歳)は、大過失はなかったものの安定性を欠き3位に終わり連覇は叶わなかった。
また、グランプリシリーズを2連勝したエリザベータ・トゥクタミシェワは出場しなかった。
会場となったミンスク・アリーナ
<Text / Photo MIWA MORI>