カナエワ三連覇
イオンカップ
世界新体操クラブ選手権
大会 2011
2011.10.28~30 東京・東京体育館
今年で17回目を迎える新体操イオンカップクラブ選手権が東京で行われ、世界選手権覇者のエフゲニヤ・カナエワ(ロシア・ガスプロム所属)が総合得点117.750点で個人総合3連覇を飾った。ガスプロムはこれでクラブチーム戦12連覇、通算14回目の優勝となった。
世界選手権3連覇中のカナエワに死角は見当たらない。一ヵ月前にフランスで行われた世界選手権では個人総合、種目別で完全優勝を果たし、北京に続きロンドン五輪でも金メダル最有力候補とされている。
個人総合三連覇のエフゲニヤ・カナエワ (ロシア)
「まずは痩せないと。鏡を見て気になる」と笑いながら話す姿はごく普通の21歳。シーズン最後の試合とあって若干ふっくらしていたものの、巧みな手具操作とその正確性、芸術的かつ卓越した表現力の前に、その頂点の座を脅かすほどの相手は存在しなかった。
今大会2位のダリア・コンダコワ(20歳)とはチームメイトであり、ライバルでもある。コンダコワは直近3年間の世界選手権では常にカナエワに次ぐ2位の位置を占め、カナエワの完全優勝を阻むならばコンダコワだろうと言われるような、エネルギッシュな魅力に富んだ選手だ。この二人が北京五輪以降の新体操界をリードし、世界を魅了し続けている。
この牙城に割って入ろうとするのがベラルーシやウクライナ、アゼルバイジャンの選手たち。今大会ではウクライナのアリーヤ・マクシュメンコ(20歳)が3位に入ったが、ロンドン五輪では激戦が予想される。美しい火花が散るのはすぐそこまで迫っている。
<Text/Photo Miwa MORI>
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