2012.9.28～30　東京・国立代々木第一体育館

　五輪メダリストを集めた華やかな美の競演「イオンカップ」が今年も東京にて幕を開けた。ロンドン五輪金メダルのエフゲニヤ・カナエワは欠場したが、代わって注目を集めたのがダリア・ドミトリエワ(19歳)。絶対的な女王カナエワに次ぐ次期エースと目されていたコンダコワに変わって、五輪で見事に銀メダルを獲得したのがこのドミトリエワだ。

　ドミトリエワは2008年のイオンカップでジュニア選手として個人総合で優勝。その後は団体メンバーとして活躍したが、個人選手としては決して注目度は高くなかった。

ダリア・ドミトリエワ(ロシア)のフープの演技

ロンドン五輪でコンダコワに代わり出場機会を得ると正に一気にスターダムまでかけのぼった。片足を軸にして回転するピボットを得意とし、ロシア伝統の高い技術力と優雅さを兼ね備えた選手だ。イオンカップでもカナエワに代わってそのヒロインの大役を見事に演じ切り、初優勝を飾った。

　２位はウクライナのガンナ・リザディノワ、３位にはベラルーシのメリチナ・スタニオウタが入った。

　クラブ対抗戦はロシアのガスプロムが13連覇。ロシアを猛追したベラルーシのディナモ・ミンスクが２位。

　ジュニア部門ではベラルーシのカチェリーナ・ハルキナ(15歳)が優勝し、ロシアに一矢を報いた。

<Text/Photo　Miwa MORI>

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