体操 ワールドカップ
東京大会2014
2014.4.5 東京体育館
ロンドン五輪個人金メダリストの内村航平(コナミ)は6種目中5種目トップの安定した演技で総合得点92.898点で圧勝した。
昨年は故障の影響で無理をせずに技のDスコアを落として実施のEスコアで競ったが、今年は「難しい技を行って評価されればもっと達成感がある」と難易度を上げることを宣言。
最終種目の鉄棒では直前に加藤凌平が落下したカッシーナを確実に決め、新しく取り入れたF難度フェドルチェンコ(伸身2回宙返り3回ひねり)下りを見事に決めて会場を沸かせた。
「今日は予定通りでミスなくできて良かった。自分の中での出来は60点。Eスコア54点、1種目9.0平均を目指したい」と意気込んだ。
昨年の世界選手権で銀メダルの加藤凌平(順天堂大学)は89.397点で3位。最終種目の鉄棒で離れ技のカッシーナで落下。
「確実に取りにいこうとして近づきすぎて、変に力が入った」
それでも平行棒では内村をかわしてトップ。
今年の目標は、
「確実に代表入りする選手になること。世界選手権2位はまぐれではないという自分の力を見せつけたい。」
女子は2006年世界女王のヴァネッサ・フェラーリ(イタリア)が56.799点で接戦を制した。
「優勝できてとてもうれしい。段違い平行棒が不安だったけれど、コーチやスペインの選手に大丈夫だと言われて落ち着いた。リオ五輪でもメダルを取りに行くつもり」
昨年の大会覇者の寺本明日香(中京大学)は合計55.731点で5位、美濃部ゆう(朝日生命)は54.898点で6位。
< Text/Photo Miwa MORI>
優勝した内村航平(コナミ)