第6回体操アジア選手権
7月31日~8月2日 広島県立総合体育館
「男女とも日本が団体総合、個人を制す!」
アジア16の国と地域が参加した体操のアジア選手権が7月31日から3日間に渡り広島県立総合体育館で開催され、男子は2大会ぶりに日本(田中佑典=コナミスポーツクラブ、加藤凌平=順天堂大学、萱和磨=順大、白井健三=日本体育大学、山室光史=コナミスポーツク、早坂尚人=順大)が合計365.600点で団体総合を制し、個人総合でも加藤凌平が合計90.850点で初優勝を飾った。
女子も日本が中国を逆転して団体優勝を果たし、個人総合でも杉原愛子(梅花高等学校)が制した。
団体戦と個人総合は同時に行われ、最終日に男女種目別が行われた。
世界選手権個人総合5連覇中の内村航平(コナミスポーツク)はコンディション不良により欠場、長谷川智将(日体大)も足の怪我で欠場し、代わりにベテランの山室光史と大学生の早坂尚人が加わった。選手変更はあっても国際大会の経験豊かな日本は、主力を欠く若手中心の中国に対して16点以上の大差をつけて団体を制した。
加藤、個人総合V! 鉄棒がここまでいい出来は初めて
世界選手権が楽しみ
「(萱)和磨に個人総合では迫られていたので、最後の鉄棒の着地が決まった時は喜びが爆発しました」個人総合優勝の瞬間、加藤はその思いをこう話した。
最初の床で16.000点の高得点をマークし、あん馬、つり輪と難度を上げた攻めの構成で臨んだ。「跳馬と平行棒は少しばててしまった」としながらも最後の鉄棒では新しく取り入れたG難度の大技カッシーナ(バーを越えながら後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂)を見事に決めて、合計90.850点で個人総合を制した。
「鉄棒がここまでいい出来は初めて。カッシーナはやり方を少し変えた。バーをよく見るようにしたら自然と手が遅くなっていいタイミングで持てたので、これから高さであったり美しさであったり、もっと練習して完璧なものにしたい」
と更なる目標も見据えていた。
~ ユーラシアスポーツ6号より抜粋 ~
< Text / Photo Miwa MORI>