2006.9.21~24 横浜文化体育館
ワン・リチン 中国 荻村杯とは、ITTF(国際卓球連盟)が位置づけている卓球プロツアーの一つ。本年度では世界の16大会がツアーに認定され、最終的にプロツアーグランドファイナル大会へと続く構成となっている。今年で18回目を迎え、近年の愛ちゃんブームを受け、会場は大勢の観客で埋め尽くされた。
男子シングルスでは、世界ランク1位ワン・リチン(中国)、2位ボル(独)、3位マ・リン(中国)、4位ワン・ハオ(中国)、など強豪選手が揃って参加。注目は、中国の二大エース、ワン・リチンとマ・リンの戦いだったが、この組み合わせは準決勝で見られることとなった。張り詰めた雰囲気の中、静かに、そして激しい展開で試合は進み、決勝へは、4-3でワン・リチンがコマを進めた。
決勝カードは、またもや中国勢同士、ワン・リチンとワン・ハオ。ワン・リチンは、現世界チャンピオン。ワン・ハオは、アテネ銀メダリスト。試合は、ワン・ハオが怪我をしていることもあってか、準決勝とは打って変わってのワン・リチンの圧勝、4-0で優勝。
福原 愛男子ダブルスでも、決勝カードは中国勢同士の対決、マ・リン&ワン・ハオ組対ワン・リチン&チェン・チー組となったが、こちらは逆にマ・リン&ワン・ハオ組が逆転勝利した。
女子シングルスでは、世界ランク1位2位を中国が外してきたこともあり、各選手にとってはチャンスがあった。日本の福原も期待されたが、三回戦での日本の藤井寛子との対戦を、2-4で落とし、ベスト8はならなかった。その藤井も次の準々決勝で敗れた。しかし、福岡春菜は世界ランク7位のリ・ジャウェイ(シンガポール)を破り、ベスト4入りを果たした。
決勝は、中国のグォ・イエン対シンガポールのワン・ユェグ。
格上であるグォに対し、ワンが粘り勝ちし、優勝を飾った。
女子ダブルスは、香港のティエ・ヤナ&ジャン・ルイ組が中国ペアを下し優勝。
日本の福原&藤村組は準決勝で敗れたものの、3位入賞を果たした。
<Text/Photo MIWA MORI>