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FINA/airweave
競泳ワールドカップ東京2015

2015.10.28-29 東京辰巳国際水泳場

15歳・池江璃花子3冠、日本新記録も樹立

 女子100メートルバタフライ決勝で中学3年生の池江璃花子(ルネサンス亀戸)が57秒56の日本新記録を樹立する快泳を見せ、世界選手権200メートルバタフライ金の星奈津美(ミズノ)を破った。「今日は後半でも追いつかなかった。強かった」と星もビックリ。その後も女子100メートル自由形で日本中学新記録樹立、女子50メートルバタフライでも世界ジュニア新記録を樹立して立て続けに優勝。女子50メートル自由形も3位に入った。指導する村上二美也コーチは、「泳ぎの筋力が変わって、水中でのひとかきや強さが変わった。ストローク数が少なくなってきてダイナミックな泳ぎになってきている」と話す。4月の日本選手権(五輪選考会)でどの種目に照準を合わせていくかはこれからの相談。池江は「世界と戦うと日本のレベルが見えてきた。日本はこれからまだまだ頑張らなければいけないし、自分も今まで以上に頑張らなくてはいけない」とリオとその先を見つめていた。

5.jpgタイムに驚く池江(奥)と星(手前)

4.jpg3冠に輝いた池江璃花子

 女子200メートルバタフライは世界選手権金メダリストの星奈津美(ミズノ)が2分8秒13で制した。既に五輪が内定し、体調も万全でない中での記録に本人の感触も「まずまず」だ。
「理想とするレース展開は後半上手くラップをまとめて粘ることなので、そういうレースがこういう状況でできたことはいいプラスになる」と、自己の調子と照らし合わせながら、慌てずに最後の50メートルで粘れたことを評価した。

 池江に負けてられないと内田美希(東洋大学)も奮起した。女子50メートル自由形で自己の記録を更新する24秒95の日本新記録で2位に入った。池江と同学年の今井月(JPN)も女子100メートル平泳ぎで2位、女子200メートル個人メドレーで2分11秒45の日本中学新記録を樹立して3位に入った。
 女子200メートル平泳ぎでは金藤理恵(JPN)が2分23秒01で制し、世界選手権金メダルの渡部香生子(JSS立石)は2位だった。

~ ユーラシアスポーツ7号より抜粋 ~

< Text Miwa MORI / Photo Norikazu OKAMOTO >